こんにちは、じじグラマーのカン太です。
コ〇ナ騒動の終息を念じながら、週末プログラマーをしています。
今回の記事は、日々の生活費を抑えるためにマイカーを「残クレ」(残価設定クレジット)で買おうとされている方に、おすすめです。残クレのメリット・デメリットをじっくり検討して決めようとされている人にとっては不要の記事です。が、「新車が半額で乗れるってオトクじゃね」と軽い気持ちで検討している人には、「ちょっと待って、もう一度考えてみて」という内容になっています。
では、早速はじめましょう。
残価設定型クレジットとは
残価設定型クレジットとは、
残価設定型クレジットは、クルマの価格から「残価」を差し引いて、残った分を分割してお支払いいただくお支払いプランです。
某日〇自動車の〇産フィナンシャルサービスの残クレ説明ページより 一部抜粋
購入時に設定されたクレジット終了時の車両の残価は毎月のお支払い額に含まれないため、お客さまの月々の負担が軽くなります。またクレジット終了時には、新車にお乗りかえ・返却・お客さまが買取のいずれかをお選びいただけます。
某〇産自動車の関連会社のページではこのように説明されています。
車両自体が担保となって、残価を残した形での購入になるのでたいへんオトクに買えますよ、という内容です(白目)。
これを見る限り、どこにもワナはありませんね。僕もそう思っていました。
残クレってオトクなの・・?
ざっくりですが、残価は大体半額くらいの値で設定されているようです。車種や人気の有無なんかによって様々なようですが、僕のクルマの場合はそうでした。
半額を残価と設定されると、残りの半額を3年なり5年なりのローンを組んで購入することになります。当然ですが、月々の支払は普通のローンで購入する場合の半額以下(金利分が少なくなるので)になります。
残クレでのローンが終了したときは、「乗り換え」「返却」「買い取り」の三つから選べます。「買い取り」の金額を再度ローンを組むことも可能です。
ここまで見ても、落とし穴は見つかりません。僕もそう思っていました。
残クレを利用してもメリットが出る人
思わせぶりな書き方をしていますが、残クレを利用してメリットが出る人もいます。ローン終了時にクルマを「乗り換える」あるいは「返却する」のどちらかを選ぶことが決まっている人です。
例えば、クルマを初めて買おうとしている(現在乗っているクルマがない、下取りに出すクルマがない)人で、3年あるいは5年後にまた同じメーカーの車に乗り換えようと考えているならメリットがあります。少ない支払い額で新車が乗れるメリットは大きいです。
また、高齢者(あるいはその他の理由)で、「これが人生最後の車」と決めて購入しようと考えていて、残クレ期間が終了すれば車を手放すと決めている人にとってもメリットは大きいです。
まとめると、残クレを利用してメリットが出る人の条件は、
- 現在所有する車がない人で、今後も同じメーカーの車に乗り続ける人
⇒ 残クレ終了後、「乗り換える」ことが前提の人 - これが最後の車、と考えて購入しようとしている人
⇒ 残クレ終了後、「返却する」ことが前提の人
となります。
僕の場合は、そんなに新車にコロコロ乗り換えるつもりはなかったので、残クレ終了後「買取」を選ぶつもりでした。もちろん、ローンで。
なので、残クレ利用でメリットが出る人には当てはまりませんでした。
残クレを利用するべきではない人
ここまで読んでくださった人は、いやな予感とともに想像がつくかと思います。残クレ終了後の「買取」に大きなワナが口を開けて待っていました。
僕の場合で説明します。僕は、ホ〇ダの車を残クレの5年ローンを組んで購入しました。5年間は月々の支払を抑えられ、新車にも乗れて幸せでした。
5年後、残クレ終了後に再度ローンをお願いしてみると・・
- ホ〇ダマイカーローンは最長7年
- マイカーローンの優遇金利は新車購入時のみ
ということが判明しました。
つまり、今まで優遇金利で5年間支払っていたのと同じ金額(残価設定はほぼ半額でした)を、普通の金利でしかも2年間で支払いなさいよ、という悪魔の宣告です。
5年間、月々の支払は1万5千円程度だったのに、いきなり5万円を超えるとのこと。とてもじゃないですが受け入れられませんでした。
月々3万円の残クレで新車を購入するか、5万円以上を払って古い車に乗り続けるか。そんな選択を迫られた僕は、しぶしぶ新車を購入することになったのです。
5年後が怖いです・・
まとめ
いかがでしたでしょう。おわかりいただけましたでしょうか。
残クレで車を購入するということは、残クレ終了時に「何も手元に残らない」ということなのです。通常のローンや一括で購入した車なら、次に買い替えるときには現在の車を下取りに出して購入資金の足しにしたり、ローンの頭金にすることができます。しかし、残クレで購入すると当然ですが、「下取りに出すクルマがない」のです。
僕が1回目の残クレ購入で5年間支払額を抑えられていたのは、それまで乗っていたクルマの下取り金額を頭金に据えられたからです。2回目の残クレ購入時は、頭金を自力で足さなければなりませんでした。
残クレ購入とは、3年ないし5年の間、その車に乗る権利を買っているようなものです。残クレ期間をかけて半額しか支払っていないので当然ですね。
残クレ期間が終了すれば、何も手元に残らないのです。その車に乗り続ける権利すらもありません。
残クレで車を安く買おうと考えておられる人は、今一度この事実を考えてから購入していただければと思います。
コメント