AccessのデータをVPN上に置いて、複数端末で共有してみた

Access

こんにちは。じじグラマーのカン太です。
アナログ世代がAIツールを使いこなすのは難しいですね。週末プログラマーをしています。

お客様のから、「拠点間にVPN網を張ったので、そこでAccessを共有して使いたい」とご要望をいただいたので、対応してみました。

前提

スタンドアローン前提で作ったAccessのシステムを、無理やり共有して複数のPCから使えるように改良して運用中のものがあります。

・データ(テーブル)のみで構成されたAccessのデータベースファイルを共有フォルダに置く

・アプリケーション(フォームやクエリなど)を保存したAccessは各端末に保存

・アプリ部分のAccessには、共有フォルダにあるAccessのテーブルへリンクして使用

わかりにくいですが、大体こんな感じで運用中です。

VPN上にデータ部のAcceeeを置き、共有できるかテスト

結論から言うと、『共有することが可能だが、運用は不可』ということになりました。

原因はレスポンスです。Googleドライブに置いた場合のレスポンスは、ほとんど気にならない程度だったのですが、VPN上に置いたものでは使えないレベルのレスポンスになってしまいました。

レスポンス悪化の理由ですが、

その原因は、VPN接続によって通信速度や安定性が低下することがあるからかもしれません。VPN接続では、インターネット経由でリモートアクセスを受けるVPN装置のキャパシティや、暗号化・復号化の処理によって、通信に遅延が発生する可能性があります

https://www.ntt.com/bizon/network-traffic.html

という理由かもしれません。

データを検索、更新する度に暗号化・複合化処理を行っているのかもしれませんね。

Googleドライブを使用しての共有

お客様に検証してもらった結果、VPNでの運用は不可となりました。
あのレスポンスでは当然ですね。

対案として、『Googleドライブ上で運用する』方法を提案しておきました。
※テストした結果、レスポンスは悪化しませんでした

以下、簡単に手順を紹介しておきます。

  1. 『Googleドライブのパソコン版』を各端末にインストール
  2. ネットワークドライブの割り当て名を同じにする
  3. Googleドライブ上にデータを保存したAccessをアップロード
  4. ローカルに置いたアプリを保存したAccessに、Googleドライブ上のAccessへのテーブルリンクを設定
  5. 4.で設定したAccessを各端末へ配布

といった流れです。
※Googleのアカウントは、共有前提で用意する必要があります

セキュリティが気になったので、ChatGPTに聞いてみました。回答は以下の通りです。
(自己責任でお願いします)

Googleドライブは、一般的には安全であり、Accessを運用するための適切な場所であると考えられます。Googleドライブに保存されたファイルは、強力な暗号化技術によって保護されており、Googleのデータセンターに保存されるため、外部からのアクセスは困難です。ただし、アカウントのログイン情報が漏洩した場合には、データにアクセスされる可能性があるため、強力なパスワードや2段階認証を設定することをお勧めします。また、Accessのデータベースには、パスワードを設定することでデータを保護することもできます。Accessのセキュリティに関する詳細は、Microsoftの公式サイトなどで確認できます。

ChatGPTより

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では、VPN上でAccessを複数の拠点間で運用するテストをしてみましたが、レスポンスが超絶に悪化したため、とりやめになった件を紹介しました。

運用開始とはならなかったので、システム変更の作業費はいただけませんでした。

VPNを使ってもレスポンス悪化しない方法がある、安全にWAN上で共有する方法がある、などの情報があればコメントで教えていただければありがたいです。

コメント