Access講座 基礎の基礎 第二回 ~フォームを作ろう~

Access

こんにちは、じじグラマーのカン太です。
50歳目前、人生の折り返し地点で週末プログラマーをしています。

初心者のためのAccess講座の二回目です。
今回は前回作成した「レポート」を印刷するための「フォーム」を作ります。

※前回の講座はこちらから ↓

フォームとは

Accessの「フォーム 」 は、主にユーザーと内部プログラムやテーブルとの橋渡し役を担ってくれるものです。
言ってみれば、プログラムに対する窓口のようなものです。
前回作った「データベース」や「 レポート 」に対する命令は、このフォームを通して行われることがほとんどです。

では、早速作ってみましょう。

フォームの作成

「作成」 → 「フォーム」 → 「フォームデザイン」をクリックしてください。

「フォーム1」というフォーム空白のフォームができました。
このフォームの上に、いろいろな「コントロール」と呼ばれるものを配置していきます。

ボタンを配置

上記のように、「デザイン」メニューの xxxx が箱で囲まれているアイコン(ボタン)をクリックしてください。
選択状態にした後で、フォーム1の上に好きな場所にマウスで四角を描いてください。
(今回はまだ使いませんが、ラベルやテキストボックスを配置するときは、該当のアイコンをクリックして、同様にマウスで描くとできあがります。)

「コマンド1」というボタンができあがりました。

ここで、「フォーム1」タブの右上の「×」をクリックして、適当な名前をつけて保存しましょう。
例では「サンプルフォーム」という名前を付けました。
左の欄の「フォーム」の下に保存したフォームが出るようになりますので、ダブルクリックしてください。
ユーザーインターフェース用のフォームが立ち上がり、その中に「コマンド1」というボタンが表示されています。

「コマンド1」のボタンをクリックすると、ペカペカするだけで何も動作しません。
次章でこのボタンに名前と、命令を指定してみましょう。

イベントを指定

マクロの作成

ボタンに結び付ける命令を作ります。
Accessでは「マクロ」とよばれる命令をコードを書かずにマウスクリックだけで作ってくれる機能があります。
前回作成したレポート、「社員マスタ」を印刷する命令を作ってみましょう。

「作成」メニューから「マクロ」を選択してください。
例によって「マクロ1」という名前のマクロが作成されます。
「新しいアクションの追加」というプルダウンメニューから、「レポートを開く」を選択してください。(下の方にあります)

「レポート名」に「社員マスタ」、「ビュー」には「印刷プレビュー」を選択してください。
マクロの設定は以上です。
「社員マスタ印刷」というように名前を付けて保存しましょう。

ボタンに名前をつける

作成したフォームを右クリックして「デザインビュー」を選択してください。
先ほどのデザイン画面が開きます。
さらに、「コマンド1」を選択した状態で、「デザイン」メニューの「プロパティシート」を開いてください。

「プロパティシート」は選択したもの詳細内容を表示してくれるものです。
表示したいものを選択 → 右クリック → プロパティ でも表示できます。
Accessでは非常によく使いますので、覚えておくと便利です。
「プロパティシート」の「すべて」タブの上から二行目、「標題」を「社員マスタ印刷」に変更してください。
フォーム上のボタンの名称が変更されているでしょうか

次にボタンに命令を貼り付けます。

「プロパティシート」→「イベント」タブから、「クリック時」のプルダウンメニューを開いてみてください。
作成したマクロ「社員マスタ印刷」を選択してください。

以上で、ボタンの設定は終了です。
フォームのデザイン画面を保存して終了してください。

左の欄から保存したフォームをダブルクリックして開き、「社員マスタ印刷」ボタンをクリックしてみてください。
設定がうまくいっていれば、レポートの「社員マスタ」が印刷プレビュー画面で開いてくれます。

いかがでしたでしょうか。
うまく印刷プレビューが開きましたでしょうか。

まとめ

今回は、ボタンクリックで印刷ができるフォームを作成しました。
ちょっとプログラムっぽい内容でした。

でもまだコードは1行も書いていません。
Accessではこのように、コードを書かなくても便利な機能がたくさん用意されています。
初心者でもプログラム作成が簡単にできるように設計されています。

次回Access講座 第三回では「クエリ」を作成します。
がんばって週末プログラマーを目指しましょう。

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