Access講座 実践編 第一回 システムの要件や目的を明確にする

Access

こんにちは、じじグラマーのカン太です。
気力と体力の衰えに愕然としながら、週末プログラマーをしています。

「基礎やってもお金にならないよね」「基礎って言葉を聞くとやる気がなくなる」といった基礎嫌いの人って世の中にいますよね。僕がそうなんです。

そんな基礎嫌いの僕が、「細かいところはよくわからないけど動けばいいでしょ」と勢いで作った生産管理システムを基に、Access講座の実践編を始めてみようと思います。

では早速はじめましょう。

はじめに

まずは、システムの目的を考えます。まずは第一段階として、できるだけ簡単のものにしてみましよう。大がかりなものを作ろうとして途中で投げ出してしまうより、小さな簡単なシステムをとりあえず動くようにしてみる方が実践的ですもんね。

システムの目的を考える

今回はごく小さな製造業で、「納品書をパソコンから出力する」という目的でのシステム開発を考えてみます。手書きの納品書をパソコンで出力するだけでも、デジタル化された感じが出るものです。ゆくゆくは拡張して請求書なんかも出せるようにする予定ですが、今回は納品書出力までのシステムを開発してみます。

まずは、現状の洗い出しからです。
現在は「電話やFAXで受注した商品を、手書きした納品書を添えて出荷する」といった流れで仕事をしていることとします。

システム化するとどうなるかを考えます。
「電話やFAXで受注した商品の受注情報をシステムに入力し、システムから出力した納品書を添えて出荷する」という流れに変更します。これだけでは、単に納品書が手書きからワープロ出力に代わるだけですので、入力した受注情報を基に、納期の管理もできるようにしてみましょう。

入力するものを考える

システム開発において最初に考えなければならないことは、「入力と出力」です。何を入力して何を出力するのか、これだけは押さえておかなければいけません。

今回の例では、入力するものは受注情報です。電話で受けたお客様からの依頼を、決められたフォーマットの受注情報に落とし込んで、システムに入力します。

  • お客様の情報
  • 商品の情報
  • 納期の情報

入力するものとしては、大きく分けて上記の三つくらいでしょうか。
詳細な項目については別途考えるとして、次に出力するものを考えましょう。

出力するものを考える

今回のシステムの目的は納品書の出力ですので、当然出力するものは「納品書」ですね。納品書は出荷と同時に出力するものであり、出荷は納期に間に合うようにする必要があります。そこで、受注した商品をいつ出荷するべきなのかという納期を管理できる情報も出力しましょう。

システムですることを考える

ここまでで、ざっくりとではありますが入力と出力が決まりました。入力と出力の間にあるのがシステムです。入力した受注の情報をお客様別商品別納期別に集計し、必要なときに必要なものを出荷できる情報を提供することが、システムがおこなうべきことです。

以上を考えると、システム側で用意するものがなんとなく想像がついてきます。

  • 商品の情報を入力する画面
  • お客様の情報をを入力する画面
  • 受注の情報を入力する画面
  • 納期がわかるような受注の一覧が表示される画面
  • 納品書を出力(出荷処理)するための画面

といった感じでしょうか。

さらにもう少し考えてみましょう。上記のような画面から入力した情報を登録しておくデータベースが必要ですね。Accessではこのデータを格納しておくものを「テーブル」と呼びます。Excelで作る表をイメージしていただくといいかもしれません。

それぞれの画面から入力した情報を格納するテーブルの例としては、以下の通りです。

  • 商品マスタ
  • 顧客マスタ
  • 受注トラン

うーん、ちょっと足りない感じもしますが、とりあえずこれで作ってみましょう。
なんとなく一歩システム化に近づいた感じがしますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。システム開発をする最初の一歩を考えてみました。

何事についても言えることですが。システムを作る・組むには最低限システム化の目的を明確にしておく必要があります。

入出力やシステムがすることを切り分けることを、「人間系と機械系を切り分ける」と言われることもあります。今回はAccessについては触れませんでしたが、次回以降で使っていく予定です。

今回はここまです。次は、「テーブル設計」なるものをやっていく予定です。

「やっぱり基礎が大事」って考えておられる方はこちらからどうぞ。

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